そら豆を採りに行こう!! 2015.5.27

ぽこあぽこ保育園には、提携農園があります。
日野公園墓地のすぐとなり、見晴らしの素晴らしい「八千代農園」です。
5月半ば、「そら豆、そろそろ(収穫)だよ」と、農園主の方からお話をいただき、子どもたちにお話をしました。
いよいよ当日。「今日はママにおみやげ持って帰るから!」「畑に行くんだよね!」とっても楽しみにしていたみんな。
ばっちり快晴の空のもと、かもめぐみ・ひばりぐみの2歳児たちが農園へ出発しました。
途中の急坂もなんのその、子どもたちはどんどん登っていきます。
「すごいね!つかれちゃうね!」「おっこちちゃうんじゃないー?!」とわいわい話しながら、どんどん登りました。
ほら、見えてきた!先生がいうと、「ほんとうだ!ひろいね!」と子どもたちのわくわく感も最高潮。
さあ、「そらまめくんのベッド」、ほんものを見に行こう!!!


その前にちょっと休憩。長い急坂を登ったので、エネルギー補給です。
青空の下で食べるおやつも、なかなかおいしいもの。子どもたちも自然とニコニコ。
かもめぐみさん!ひばりぐみさん!と呼んでみると、この笑顔です。
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さあ、いざそら豆畑へ。
子どもたちの胸くらいまでの高さで、元気にそら豆が育っています。
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ぎゅ、と引っ張ってみても採れません。農園の方に「こうやってぽきって採るんだよ」と教えてもらい、ぽきっ!
採れた!思わずじっと観察。そして、自分も!と、ぽきぽき収穫していきます。
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「ほら、とれた」先生のお手本を見て、どんどん収穫していく子どもたち。手に持った袋がみるみる膨らんでいきます。
「ないよ」「ここ、かげのところにあるよ」「ほんとだ!」先生とお話しながら、そしてひとりで集中しながら、どんどんもぐと、あたりに緑の香りがふわふわと広がります。
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ぎっしりになった袋を抱えて、畑をどんどん歩きます。広いそら豆畑、あそこにも!ここにも!
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採ったそら豆をじっと見つめます。手には産毛のすこしゴワゴワした感触。優しい緑色のさや。
「こんなにとれた」「わー!すっごいいっぱい採れたね!」嬉しい声が飛び交います。
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トマトを栽培するハウスものぞいてみます。「これなに?」「トマトになるんだって、おおきくなったら」「トマトか」
次来るときはどうなってるかな。
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そら豆のいっぱい入った袋を、「おもーい!」、「じぶんでもつ!」と、袋の持ち手をにぎりしめ、ウンウン言いながらワゴンまで運ぶ子どもたち。自然の恵み、ずっしり感じてきました。
そうそう、行きがけに「のうえんについたら、おじさんにこんにちはーって言おうよ」「そうしよう」と、子どもたちの中から素敵な提案が。先生から言わなくても、人とのかかわり方をしっかり考えているかもめぐみ・ひばりぐみの子どもたちなのです。
帰りにもみんなで「ありがとうございましたー!」と大きな声でごあいさつ。頼もしくなったなあ、と感心しきりです。
さて、ワゴンにそら豆を積んで、お迎えの時にひとりひとりに自分の袋を渡します。嬉しそうに袋を持って帰る子どもたちでした。
翌日の連絡帳にも、おうちでのそら豆エピソードがたくさん。
お迎えの車の中で大事にそら豆の袋を抱きしめていたAちゃん。「ひとつ、むきむきしていいよ」とお母さん。「いいの?!」と、さっそくひとつ剥いてみます。なんとか剥いて、そら豆を取り出し、くんくん・・・「くっさい(笑)!」採りたての青くささを感じたことも、とてもいい体験でした、とお母さん。
そして、「ゆでるとおいしくなるよ」というお母さんに、「みんなで食べよう!Aが採ってきたから!」と、嬉しそうに話すAちゃん。みんなでほくほくとおいしいそら豆を味わいました。
これを口にした人がみんな、元気になりますように・・・そんな思いをこめた農園の収穫物から、子どもたちも大人たちも、大きなエネルギーをいただくのですね。
Bちゃんには、お姉ちゃんがいます。お姉ちゃんはBちゃんがかわいくてかわいくて、毎日送り迎えに一緒に来ては、仲睦まじく帰っていきます。Bちゃんがそら豆を採ってきた次の日、お姉ちゃんのお弁当にもBちゃんのそら豆がおかずに入りました。
お弁当を開けたとき、きっとお姉ちゃんには「大好きなBちゃんの採ってきたそら豆」が、特別なおかずに見えたことでしょう。もしかしたら、Bちゃんのはじけるような笑顔も重なって見えていたかもしれません。
自然の恵みに感謝する・・・と、同時に、「自分の採ってきたもので、他の人が喜んでくれる」という喜びを、子どもたちは感じたことでしょう。「わ、ありがとう」「よくこんなに採ってきたね」「うれしいな」保育園の中だけでも、お父さんお母さんのうれしい声がたくさんあがっていました。大好きな人たちをこんなに笑顔にすることができた、という誇りが、子どもたちの心にどっしりと根付いていくのですね。そして、その心はまた別の大事な人に受け渡されていくことでしょう。
人を笑顔にする、そんな体験もできた、農園でした。八千代農園の皆様、本当にありがとうございました。

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