節分のつどい 2月1日金曜日

子どもたちも製作したお面を身につけ、かわいい鬼になって集まりました。

COSMOS保育園で“節分のつどい”がありました。“せつぶん”には、オニが来るんだって?? オニってどんなものでしょう?

先生たちは年齢に応じてオニの出てくる絵本や紙芝居を読み聞かせ、オニがイメージできるようにしていました。
鬼と一口に言ってもいろんなおにがいますね。絵本に出てくる鬼にも、ちょっとユーモラスな鬼(「せつぶんの鬼一家」「まゆとおに」など)、人間と知恵比べする鬼(「大工とおにろく」など)、本当は人間と仲良くなりたい鬼(「泣いた赤鬼」など)、人間に寄り添ってくれている鬼(「おにたのぼうし」など)など様々です。人間を怖がらせる鬼ばかりではなさそうですね。

はてさて、“COSMOS流”鬼はどのような鬼でしょうか?

つどいの始まり

まずは先生から“節分”につての説明がありました。
「もうすぐ春ですね。みんなも進級したり、進学したりするよ。けれど、昔から春が来る前に鬼が来て、悪い“気”をもってくると言われてました。悪い気(邪気)とは悪い病気とか、災害とか人々を苦しめるものです。そこで豆をまくと悪い気は払われ、皆が楽しく安心して暮らせるようになると考えられていました。みんなも元気に一つお兄さん、お姉さんのクラスになれるように、豆をまきましょう。「おにはそと」「ふくはうち」の言葉には“悪いことがおこらないように”、“みんなが幸せになりますように”、と言う意味が込められています。皆んなも元気に豆まきしようね。」

各クラスで製作物の紹介をしました。

はなぐみ

ゼロ歳児 はなぐみは鬼の髪の毛に自分で模様をつけました。

とりぐみ

1歳児 とりぐみさん 髪の毛はビー玉をコロコロさせて模様をつけましたよ。目も自分で貼りました。

かぜぐみ

2歳児 かぜぐみさん 長方形の紙を折って頭にかぶる帽子型のお面を作りました。目や鼻も自分で描きのりで貼りました。髪の毛は紙を櫛状に切ってくるっと丸めて巻き毛にしました。鬼らしくなりましたね。

つきぐみ

ひときわ目立つのはつきぐみさんのお面です。顔の部分も絵の具で色付けしました。つのも自分で描いて切りました。髪の毛はお花紙を丸めてつけました。自分だけのオリジナルの鬼、とても大切にしていました。

にじぐみ

つぎは4歳児にじぐみさん。紙をくるっと丸めて円錐形にし、目鼻を切り取ってつけました。
てっぺんの角の部分は貼りにくかったけど、頑張りました。
髪の毛をくるくる巻きました。
豆入れも鬼の絵を書いて切り取っとって箱に貼りました。

ほしぐみ

年長のほしぐみは色画用紙で形を作り、目や鼻、髪の毛も自分たちで考えて貼りました。豆入れは、さんぼうを厚画用紙で折りました。

このあと鬼が来るって??

じっと待つ子どもたち。ドキドキ

太鼓の音がして……本当に鬼が出てきた!!

えー ほんもの??

恐ろしい顔つきです‥ 「ちょっと怖いよー」
固まってしまった子どもたち

よく見ると、「びょうき」や「地震」「事故」「インフルエンザ」‥など恐ろしいものを体にくっつけています。

「おにはそとー」「おにはそとー」子どもたちは必死で新聞紙を丸めた「豆」をまきました。

年長のほしぐみさんは鬼のそばまで来て「鬼は外!!」と「豆」をまきます。

ややっ?? 鬼の顔がニコニコ顔になりました! 憑き物が落ちたからでしょうか。

しかも足どり軽くステップを踏んで‥?踊りだしました!!
心配事、不安なもの、怖いものが体から剥がれて身も心も軽くなったようです。もはや「鬼」ではありません。

最初は怖がっていた子どもたちも、もう安心。鬼さんと仲良くなって、お別れのときには握手していました。

最後に仲良くなった鬼さんと記念写真をカシャ

いい笑顔!! 「福来たる」ですね。
子どもたちは、最初は怖がっていた子もいましたが、鬼がニコニコ顔になったり、ひょうきんに踊りだしたりする姿を見て、ほっとしたようです。
後日談で、「鬼さん、こうやってたね」と怖い鬼から優しい鬼に変わるところを動作で表現していました。また乳児の中からは「鬼さん笑ってたね」「鬼さん、キラキラしてたー」「鬼さん、踊ってた」など、優しい鬼の印象を聞くことができました。幼児さんでは鬼をやつっけた、という印象が強かったようで、「鬼、怖くなかったよ。楽しかったー」と言っている子が多かったです。
怖い鬼も憑き物のせい。不安要素を追い払って明るく春を迎えよう!というところに落ち着いたようですね。
「来年もまた来てねー」??

さて、今日のメニューは「節分にちなんで大豆と鶏肉の旨煮」そして午後のおやつは,「赤鬼のケーキ」でした。

夕方、保育園の入り口で、ほしぐみさんが本物の豆で「豆まき」をしてくれました。

2月4日は立春。暦のうえではもう春です。
まだまだ寒いけど、子どもたちの心にはもう春がやってきたような気持ちになりました。