おかあさんから、じぶんたちで おうちを建てて すむように言われた3びきのこぶたです。
それぞれ、藁で簡単に作れる家ー大ブタちゃん。 トンカチで釘を打って作る木造のお家ー中ブタちゃん そしてセメントで固め積み上げてつくる頑丈なレンガのお家ーちぃブタちゃん。みんな自分で作ったお家がとても気に入っています。「どう、かっこいいでしょう?」「どう?素敵でしょう?」「キラキラでしょう?」など、みんなすごく誇らしげです。
ところが、お腹を空かせたオオカミがこぶたちゃんたちに近づいてきました。
オオカミは藁のお家、木のお家を吹き飛ばして、こブタちゃんたちを食べようとしました。
大ブタちゃんも中ブタちゃんもオオカミにお家を吹き飛ばされたので、ちぃぶたちゃんのレンガのお家に逃げました。
最後にオオカミはレンガのお家にそーっと近づいてきました。
オオカミはレンガのお家を吹き飛ばそうと思い切り息を吸い込むと力いっぱい吹きかけました。でもレンガのうちはびくともしません。もう一度息を吹きかけてみました。やっぱりびくともしません。それでもオオカミはあきらめません。今度は煙突から入ろうとしました。
でもこぶたちゃんたちは暖炉に火を燃やしてオオカミのことを待っていました。そこへオオカミが落ちてきて‥
「あちちち~~ ぶたさんたち、ゆるしてー」「怖い思いをさせてごめんなさい」
オオカミさんは こぶたちゃんたちにあやまりました。
さて、こぶたちゃんたち、どうする??
「一緒にパーティーしよう」
こぶたちゃんたちとオオカミは仲良くなってずーと一緒に楽しく暮らしたということです。
ここで♪「たのしいね」を歌いました。
親から自立して、自分の身を守っていくにあたっては困難や失敗がありました。しかしオオカミに対して無防備だったお兄さんぶたちは ちぃぶたちゃんに助けられました。怖い思いをして初めて学ぶこともあったでしょう。ちぃぶたちゃんは お兄さんぶたたちに比べて思慮深く、計画的に天敵から身を守る家を建てました。オオカミもちぃぶたちゃんのレンガのいえが壊せなかったので、こんどは煙突から侵入してきました。けれどもちぃぶたちゃんは 慌てることなく とっさに発想をかえ、暖炉の火を用いてオオカミを撃退しました。ちぃぶたちゃんがが一枚上手でしたね。「悪いオオカミは森へ逃げて行ってここでおしまい」、というのが良くある結末ではありますが、つきぐみではオオカミさんを許してあげよう、という意見が子どもたちの方から出ましたので、つき組バージョンの結末となっています。敵の心を動かし、謝罪させ、そして仲良くなる、という結末には、つきぐみさんのやさしさが感じられますね。最後に♪たのしいね をみんなで歌い、晴れやかな気分にさせてくれる劇になりました。