6月は食育月間でした。調理師の橋浦先生からそら豆のお話を聞くのもそのひとつ。
そら豆のポイントを3つ教えてもらいました。
- そら豆は、夏の終わりに種を蒔いてやっと今食べられるようになる。
その間畑で栄養をもらいながら、じっくり育っているのです。子ども達に時間の流れ、期間の長さをよりわかりやすくするために保育園の行事を中心に描いた絵を示してもらいました。 - 「そら豆は空を向いて成るから『そら豆』と言う」というお話。
これは、ついこの間、畑でそら豆を収穫した記憶も新しく、子ども達も良く知っていますね。 - そしてそら豆は、今しか食べられない貴重な野菜であること。
この日は給食材料のそら豆の皮を子ども達がむく体験をします。
はなしをじっと聞いている子ども達です。
さて、これからは子ども達に実際に剥いてもらいます。
「こうやってひねってさやを割るよ。」
つきぐみさんにはちょっと力が足りなかったですね。
けれどもひとつずつ豆を取り出していました。
にじぐみはさすがに上手です。
こんなにたくさんありがとう、と橋浦先生。
きれいな豆が揃いましたね。
さて、ここからはほしぐみ。ほしぐみは単独で6月18日に行いました。
ほしぐみは上手にさやをむけるようになっています。
そら豆のお話も、ほしぐみになるとちょっと着眼点が違ってきます。
子どもたちはそら豆の頭の黒い部分に目を付けます。
「よく見てね、黒いところでさやにつながっているよ。これはみんながお母さんのお腹の中にいる時、へその緒からお母さんの栄養をもらっていたのと同じ。そら豆の『へその緒』です。ここから養分をもらってずんずん大きくなったんだよ」
「ふうん、そうなのか」さやは子宮のような働きをしているのですね。そう思うとお行儀よく2つ、3つと仲良く並んでいるそら豆。なるほど、双子、三つ子というわけですね。
ふわふわの綿毛に包まれ半年以上もかかってここまで大きくなったそら豆。その姿に子ども達が重なりました。
さて、子ども達の剥いてくれた豆はその日の給食のメニューになりました。そら豆、キャベツ、人参のおかか和えです。今しか食べられないそら豆。「そら豆のおはなし」を聞いたので、なにか特別な思いでいただきました。